面会
18時頃に病院に着くように
途中で元カノを拾って面会に向かった
受付をして少し待つ
名前を呼ばれて中に入る
少しは落ち着いたのか
顔を上げてこちらを見ようとする
朝と同じように僕等はイブに声を掛け頭をなでる
イブは寝た状態の時
人が近づくと後ろ足を片方だけを上げて
お腹を見せて「触れ」とアピールする
この時もその仕草をした
「あぁ、イブだな」
今朝からの急な展開にいまいちついていけてなかった僕だったが
その懐かしい仕草を見て
イブを感じた気がした
こんなに大変な状況なのにいつものポーズをとるなんて
いや、こんな状況だからこそ甘えたいのか
健気な姿に嬉しさと切なさがごちゃ混ぜになった
病状説明
先生から改めて説明を聞く
A動物病院の先生と直接やり取りができたそうだ
今までの経過を踏まえて今後の治療をしていくのだが
まずは、今夜を乗り越えられるか
今はそれが最重要課題、一番の目標だ
再検で血糖値はだいぶ上がったがまだ基準値には足りていない
それでも
朝より若干、良いような気はするが急変する可能性は大きい
何かあれば病院から連絡が入るが
これだけはどうしたって欲しくない連絡だ
今夜は眠れそうにない
「明日また来るからね」
イブに声を掛け、
先生、看護師さんにお願いをして病院を後にした
ポジティブシンキング
その後、僕と元カノは何故だか一緒に夕飯を食べた
別れた二人なのに
考えようによっては
イブが再会するように引き合わせてくれたのかも
しかも命がけで
めでたく二人は復縁しました!って
そういう展開にはならないのだが
何か意味があるんじゃないかと今でも思っている
「イブは死なないよ、大丈夫だよ」
おもむろに元カノがぽつりと言った
めちゃめちゃ僕の心に響いた
どんな励ましや慰めの言葉より
何の根拠もないけれど
スゴい安心感が降ってきた(気がした)
そうか、そうだよな!
大丈夫に決まってる!
まだ6歳、たった6年しか生きてない
(2022年8月26日 初めての柴カット!別人?別犬みたい?!)